価値基準
先日、何かの本だったか、日本の子供たちは幼い時に、ことの善悪の教育を受けていない、と書かれていました。
そういえば、子供たちは幼稚園や保育園での団体生活の中で、ほめられたり怒られたりしながら学んでいくのかなと考えていました。
私自身、親や学校の先生の言うことが正しいと思い、また友達の言うことが正しいと思い過ごしてきました。
でも、人によって言うことが違う、これってどうなのって思うようになりました。
その時、聖書の価値基準を知りました。何が正しくて、何がよくないことなのか… そうかこれが基準なんだと思いました。
そこからは、人の言葉に左右されることが少なくなったように思います。
ある中学生の話を聞きました。
仲の良い友達と二人、ともに勉強もよくできて、いつも一緒にいる二人でした。
あるとき、模擬テストがありました。
その結果、一人は合格点を得ましたが、一人は不合格点でした。
するとその翌日から、不合格だった子は、合格した子を無視するようになりました。
そして、他の子たちと一緒にその子をいじめるようになりました。
悔しかったのでしょうね。仲の良い友達だったのに。
聖書には、「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい」という言葉があります。
泣く者と共に泣くことはわりとできますが、喜ぶ者と共に喜ぶということはけっこうむずかしいのではないでしょうか。
生活の中で、人を蹴落とすとまではいかなくても、人に勝つことを考えてしまいますよね。でも、「あの人すごいな。私もがんばろう」っていう気持ちがもてたら素敵ですね。
私が学生だった頃、よく勉強のできる友達がいました。私がわからないところをいつでも喜んで教えてくれました。
「この余裕、すごいな。本当にかしこい人なんだ。こんな人になりたいな」と思いました。
子供たちは、学校での勉強や受験勉強もたいへんなところはありますが、目を上げてまわりを見て、一緒に余裕をもって学習に励んでほしいと思います。